事故、怪我、感染症、過度の冷えや暑さなどのはっきりした原因はなくても、私たちの体には病がやってきます。病の原因について、私自身の経験や考えてきたことから3回に分けて書いてきました。今回はまとめの記事です。
(今までの記事はこちらです)
病の状態
病についてはさまざまな考え方があると思いますが、私は病とはこの2つの状態ではないかと思っています。
- 体の形や構造が変化している
- 体の働きが異常である
「形や構造の変化」と「働きの異常」のどちらが起こっても、体は本来の機能を果たせなくなります。つまり、この2つの状態が「病」と考えられるのです。
病の原因
そして病を引き起こす原因には
- 食事の問題
- 日常生活の問題
の2つがあります。
食事の問題には、栄養素や正気(せいき)を十分に取れてないこと、食品添加物や残留農薬を取り入れていることが挙げられます。また日常生活の問題では、不摂生と精神的負担が挙げられます。
特に精神的負担が激しいものになると、病へと近づくことになるので注意が必要です。
病にならないために
今までの記事で、病を引き起こすものとそれを防ぐために注意すべきことを書いてきました。結局のところ注意すべきことは次の3つにまとめられます。
- 適切な食事
- 体を過度に使わない
- 心を過度に使わない
1は栄養と正気が豊富な食品をとって、食品添加物や農薬を摂らないようにする、2と3は日常生活で不摂生をして体を使いすぎない、精神的負担で心を使いすぎない、ということになります。
これは別に特別なことを言っているのではなく、まあ当然と言えば当然のことだと思います。車で言えば、混ぜ物のないキチンとしたガソリンを給油して、大切に運転していればやはり長持ちします。人間の体でもきちんとしたものを食べて、無理をしなければ病気にならないのです。
ただここで注目すべきことがあって、一つは病は意識して避けることができる、という点です。病は私たちの預かり知らぬところからやってくるのではなくて、その原因は私たちの日々の生活の中にあり、それを知って気を付けることで病を近づけないようにすることができます。
もう一つは、注意すべきことの3つのうち、1と3は余り意識されていない、という点です。食事が病と深く関係していることは世間では余り言われません。特に食品添加物と農薬についてはほとんどの方がノーケアなのではないでしょうか。私たちの体は食べたものでできています。食事は空腹を満たすことができればそれでOKというものではなく、健康に直結するものとなります。病気にならないためには、食事の環境を整えることに人生のパワーを注ぎ込むことが大切です。
また「心を過度に使わない」というのも余り意識されていないと思います。「体を過度に使わない」というのは誰もが実感していることだと思いますが、心に関してはウェイトが低いのではないでしょうか。実際には心の負担も体の負担と同じくらいのレベルで意識しておいた方が良いと思います。
ここまで4回に分けて、病の原因について探ってきました。結論としては至極当然なことですが、その中にも多くの方が意識していない大切なことが含まれているように思います。この記事を読んでくださった皆様にとって、何か参考になることがあれば嬉しいです。