ツボは本当に効くのか

体のこと

「ツボ」という言葉を聞くと、なにか不思議な印象を持たれるのではないでしょうか。

ご存知の通り、ツボは、古くから東洋医学の治療で使われている施術点です。また、ツボを押さえることで、体の痛みや不調が楽になった、という経験をされた方もいらっしゃると思います。

そうであっても、「本当に効いているの?」「効いていたとしても、どうして効果があるの?」といった疑問は、やっぱり残るように思います。

そこで、今回はツボについて、本当に効くのか、なぜ効果があるのかについて、簡単に説明したいと思います。

(この文章は、私の個人的な見解であることをご承知おきください)

ツボの効果の秘密

ツボは鍼や指圧など、東洋医学の治療に使われています。実際に使われているとしても、ツボの効果というものは、本当にあるのでしょうか。

この問いに対して、私は、本当に効果があると思っています。

何故ならば、ツボは体の様々な所につながっていて、つながった先の働きを調整することができるからです。

ツボは体の様々なところにつながっている

そもそもツボは、何にもないところに突然あるものではありません。実は、ツボは経絡(けいらく)と呼ばれる、体の連絡通路の上に存在しているのです。(経絡の上に無いツボもありますが、ほとんどのツボは経絡の上にあります)経絡は内臓から起こって、体表や体の内部を巡っています。つまりツボは、経絡を通して、ツボから離れた体の別の場所につながっているのです。

例として二つツボを挙げてみます。

出典:新版 経絡経穴概論、日本理療科教員連盟,東洋療法学校協会編、医道の日本社、p.73

上は、胃の経絡を示した図です。胃から起こった経絡は、体表に出て図のようなルートを巡っています。

一つ目のツボは「足の三里(あしのさんり)」です。足の三里は胃の経絡の上にあり、膝の少し下に位置します。そして、足の三里は、胃の経絡が巡る部位のうち、胃に強くつながっています。(上の図には胃が描いてありませんが、実際には胃の経絡は体内も巡っていて、胃につながっています。)

もう一つ、同じく胃の経絡上の「内庭(ないてい)」というツボを挙げてみます。内庭は足の指の付け根に位置します。そして、内庭はホッペの内側(口の中)に強くつながっています。

このようにツボは、経絡を通して、ツボから離れた体の別の場所につながっています。

ツボを刺激するとつながっている部分の働きを調整することができる

そして、ツボに刺激を入れると、つながっている部分の働きを調整することができます。

足の三里で見てみますと、足の三里は胃につながっています。ですので、足の三里を刺激すると、胃の働きを正しくすることができます。これによって、胃の不調を改善することができます。

また、内庭はホッペの内側につながっています。同様に、内庭を刺激すると、ホッペの内側が暖かくなってきます(おそらくこれは、血流が促進されているのだと思います)。もし、ホッペの内側に口内炎などがある場合には、内庭への刺激で早く治すことができます。

このように、ツボを刺激することで、つながっている部分の働きを調整することができます。

ツボは本当に効果がある

以上のように、

  • ツボは体の様々なところにつながっている
  • ツボを刺激すると、つながっている部分の働きを調整することができる

を合わせて考えると、ツボを刺激することで、不調を改善する、傷を早く直す、といった効果を出すことができる、ということが分かります。

つまり、ツボは本当に効果があると考えられるのです。

ツボの効果をあまり感じれらない場合は

ただ、「ツボの効果をあまり感じられない」という方もいらっしゃると思います。その原因としては、以下が考えられます。

  • 適切な刺激が入っていない
  • 繰り返し行なっていない

適切な刺激とは

ツボの効果を正しく出すためには、刺激の仕方がポイントになります。適切な刺激とは次のようなものです。

  • 軽く、痛くなく、優しい
  • 少し響く感じ
  • 30秒〜1分くらい持続して押す

あくまでも優しく、というのが大切です。響く感じは無くても大丈夫ですが、もし響く感じがあれば、少し響く程度にします。そして、一箇所を30秒〜1分ぐらい、持続して押し続けます。

痛いのを我慢して押す、というのは、逆効果になることが多いように思います。注意してください。

毎日続けることが大切

また、ツボを押すことでその部分の働きが正しくなっても、それによってすぐに効果が出る訳ではありません。症状が軽ければ変化を感じることはできますが、もともと胃が弱いとか、冷え性があるなど、体質による不調を改善するためには、何度も刺激を続けることが求められます。

東洋医学の治療は、どれも効果が出るまで繰り返し行うことが必要です。土壌を整えることで大きな実をなす、という感じでしょうか。

先の30秒〜1分の刺激を一日に3回以上行いましょう。そして毎日続けることが大切です。

まとめ

今回はツボについて、簡単に紹介しました。

  • ツボは体の様々なところにつながっている
  • ツボを適切に刺激すると、つながっている部分の働きが正しくなる

このような点から、ツボは実際に効果があると思われます。そして、

  • 適切な刺激を毎日続ける

ことで、様々な体の不調をとっていくことができます。

皆さんの日々の生活に、是非ツボを役立たせてください。

追記

こんなツボを知りたいというご要望があれば、ご連絡をいただければと思います。