12月に入った頃から急に寒くなってきました。やっぱり冬ですね。冬の体のケアとして、一番に思いつくのは、「体の冷え対策」ではないでしょうか。
今回は、誰でも簡単にできる体の冷え対策について、紹介したいと思います。
どうして体を冷やすと良くないのですか
体の冷え対策の前に、そもそもどうして体を冷やすと良くないのか、について触れておきます。
健康のための体のケアとして、ネットや雑誌を見ると、「体を冷やさないように」といったことがよく書かれています。ですが、何故体を冷やすと良くないのでしょうか。
その理由は、私たちの体は、体の中心が37℃くらいの状態で、正しく動くようにできているからです。(個人差はありますが、体の中心が37℃の時に体表の温度は36.3℃位になります。)体の中心がこの温度よりも低くなると、体の働きが低下して、ひどくなると生命を維持することが難しくなります。
そうなると困るので、私たちの体には熱を作り出すシステムが備わっていて、せっせと熱を作り出しています。
そしてそのエネルギーは、体全体のエネルギー消費の実に60〜70%にも及ぶ、と考えられています。
60〜70%というと、結構多いですよね。
そもそも私たちの体は、限られたエネルギーを全身で分け合って使っています。(参考記事 体調が良くない時の体のエネルギーの使い方)
その中で60〜70%ものエネルギーが熱産生に使われるとしたら、ちょっと勿体無い気がします。もしそのエネルギーを、体の調整の方に当てることができれば、もっと体調が良くなるはずです。
そのためには、どうすればいいでしょうか。そうです、体を冷やさないようにすればいいのです。
しっかりと服を着込んで、体を冷やさないようにすれば、熱産生に使われるエネルギーを節約することができます。そして節約されたエネルギーを、体調を整えることに使うことができます。
つまり、体の冷え対策は、健康的に過ごすためにおすすめの方法なのです。
簡単にできる冷え対策
それでは、簡単にできる冷え対策を紹介していきます。ポイントは次の通りです。
- 肌着の重ね着
- 手首、足首、首を塞ぐ
- フード付きのパーカー
- カイロなどは注意が必要
体を冷やさないようにするためには、体表に空気を層を作ることが大切です。空気は熱を伝えにくいので、体の周りに空気の層を作ることで、体温が外に逃げるのを防ぐことができます。
「肌着の重ね着」と、「手首、足首、首を塞ぐ」は、この空気の層を作るのに効果的です。
「肌着の重ね着」は、薄手の肌着でもOKです。重ね着をするととても暖かくなります。
「手首、足首、首を塞ぐ」については、手首、足首が軽く閉まっている服や、タートルネックなどを用いましょう。このような服を着て、空気の層の出口を塞ぐと、更に暖かくなります。
またお部屋では、フード付きのパーカーがおすすめです。フードを被ると、首から上の冷えを防ぐことができます。パジャマの上にフード付きのパーカーを着て、フードをかぶって寝ると、本当に暖かいです。ぜひ試してみてください。
体の冷やさないようにするために、カイロなどで外から熱を入れる方法もあります。ですが、これには少し注意が必要です。なぜなら、カイロなどで外から熱を入れると、過剰な熱が入ることがあり、この過剰な熱は体に害となるからです。
カイロなどを使う時は、熱さを感じないように、皮膚からの距離を調整するようにしてください。熱いと思ったら、一枚上の服に貼り直していただければOKです。
冷え対策をして、冬を快適に乗り切ろう
今回は、簡単にできる体の冷え対策について紹介しました。
考えてみると、部屋の温度も、外の温度も、私たちの体温より低いわけです。ですので、私たちの体温は、少しずつ外気に奪われています。そういった中で体温を維持するためには、熱を作りだす必要があり、それにはとても多くのエネルギーが必要となります。
しっかりと体の冷え対策をして、冬を快適に過ごしてください。
