日常生活で感じる体の不調や、それらが積み重なって起こる病気、そういった辛さは、できるだけ避けたいものです。では、これらを引き起こす原因は何でしょうか?
大きな原因として、私は体の働きの低下があると思っています。
何故かというと、体の働きが低下すると、体の各部分が役割を十分に果たせなくなるからです。
例えば、消化器の働きが低下すると、食べ物の消化吸収がスムーズに進まなくなります。すると、体に必要な栄養素を、しっかり取り込めなくなる可能性が出てきます。
また、循環器系の働きが低下するとどうでしょうか。血流が悪くなり、全身に十分な量の酸素や栄養素が、行き渡らなくなることが考えられます。
もし脳の働きが低下すると、自律神経に異常が出て、体のさまざまな所で不調が出てくるかもしれません。
加えて、体の修復作用が低下するとどうでしょうか。古くなって傷付いた体の組織が修復されにくくなり、器質的な疾患につながるかもしれません。
このように、体の働きの低下は、私たちの体に様々な不調や、病気を引き起こす、大きな原因になります。
また一方では、次のような意見もよく耳にします。
体の不調や病気は年齢によるもので、避けようのないもの、という考えです。ですが、この考えは必ずしも正しいとは言えません。
何故ならば、年齢を重ねても体の働きが正しければ、不調が出てくることは少ないからです。確かに高齢になると、体の働きは低下しがちです。それでも体に負担をかけないように注意したり、体のケアを積極的に行うことで、不調や病気を抑えていくことはある程度可能です。つまり年齢が絶対的な原因とは言えないのです。
このように見ていくと、不調も病気も、体の働きの低下が深く関係していると考えられます。おそらく、怪我や感染症を除く、ほとんどの不調や病気の初まりには、体の働きの低下が潜んでいると思われます。
では、体の働きを低下させないためには、どうすればいいでしょうか。そのためには、以下の点に注意を払うことが必要です。
- 体に負担をかけないようにする
- 体のケアを定期的に行う
暴飲暴食や、夜更かしなど、体に負担をかけることを控えましょう。また、鍼灸やマッサージなどの体のケアを定期的に行うことで、体の働きをいつも正しい状態に整えることも大切です。
些細な不調も、大きな病気も、日頃から気をつけることで、抑えることが可能です。体の働きを正しく整えて、日々健康に過ごしていきましょう。