体の痛みや不調を取り除くには内臓のケアが大切

体のこと

普段の生活で多くの方が、体の痛みや不調を感じておられると思います。よくあるのは、肩、膝、腰、股関節などの痛みでしょうか。こういった不調を取り除くにはどうすればいいでしょうか。

私は内臓の働きを正しくすることが大切だと思います。なぜなら、関節や筋肉と内臓の働きには深い関係があるからです。

例えば、膝の周りには胃や肝臓など消化器の経絡(けいらく)が流れています。これらの消化器の働きが正しければ、経絡の流れが良くなり、膝の動きも良くなります。ところが消化器の働きが低下すると、膝の周りの経絡の流れが悪くなり、痛みや違和感が出てきます。

経絡は、内臓から起こって体の中や表面を走る気の通り道です。そして気は、私たちの体を動かすエネルギーです。気は経絡を通ってその走行ルートに行き渡り、その部分を正しく動かすお手伝いをしています。

内臓の働きが低下すると、経絡の流れが悪くなります。すると経絡のルート上に不具合が出てきます。このようにして、体の様々な不調が出てくるのです。

同じように首の周りは、肺、心臓、腎臓、膀胱などが、腰の周りは、腎臓、膀胱、大腸、膵臓、子宮、卵巣など、多くの内臓の働きが関わります。

ここで疑問になるのが、ギックリ腰などです。ギックリ腰は重いものを持つなど、腰の筋肉に大きな負担をかけた時によく起ります。その点に注目すると、ギックリ腰に内臓の働きは関係ないのでは、と思われがちです。

ただこの場合も、やはり内臓の働きは深く関係しています。ギックリ腰は、それが起こる以前に、腰と関係する内臓の働きが低下していて、腰の筋肉が動きにくい状態となっていることが多くあります。そういった時に、重たいものを待つなど、腰に大きな負担をかけると、ギックリ腰が引き起こされます。つまり「腰に負担をかける」は、ギックリ腰を引き起こす”きっかけ”であって、そもそもの原因は、腰に関係する内臓の働きの低下の方にあります。

このように、日常生活でよくある体の不調には、内臓が深く関係しています。こういった不調を取り除くには、まずは関係する内臓の働きを良くすることが大切です。内臓の働きを良くすると、経絡の通りが良くなり、痛みなどの不調が軽くなります。同時に治りも早くなります。またいつも内臓の働きを正しくしておくことで、こういった不調が起きにくくなります。

日々健康に過ごしていくためには、内臓のケアがとても大切です。普段からの食事や、睡眠リズムなどを整えていきましょう。

コメント