ホームページの方に、治療について実際のところを書いてみたいと思います。
今回は、アレルギーを鍼灸でどのようにして治療していくかについてです。
アレルギーを鍼灸でどうやって治療するか
アレルギーについては、古典的な東洋医学にはいい対処法はないのではないかと思います。
そもそも東洋医学が作られた時代には、現在のようなアレルギーはなかったでしょうから。
今のアレルギーの方は、お灸の煙にすら反応してしまいます。お灸を使うこともできないのです。
ではどうやって治療を考えていくかというと、そこはやはり西洋医学の考え方を参考にしていくのが良いと思います。
西洋医学ではアレルギーは免疫抗体の過剰な反応とされています。体にとって本来それほど害ではない物質に対して、免疫システムが過剰に反応してしまうのです。
花粉や、大気汚染物質などがそうです。
そしてここ数年、アレルギーの人が増えています。症状も様々で、結構強い症状で悩んでおられる方もよく見受けられます。
もしかすると私たち現代人の体力は以前に比べて落ちていて、こういった物質を無視できない状態になっているのかもしれません。
肝臓がポイントのように思います
ではアレルギーをどうやって治療すればいいのでしょうか。
一つ経験的にわかっていることがあって、それはアレルギー反応が起こっている時には、肝臓に負担がかってくるということです。
これは実際に患者さんの体で、何度も見させていただきました。アレルギーがきつくなるほど、肝臓の負担は大きくなっていきます。
そして現実として、この時に肝臓の働きをよくする処置をすると、アレルギーが治まったり、軽くなったりするのです。
なぜそうなるのか、正直なところこのメカニズムはよくわかりません。
肝臓の働きは、本当にたくさんあります。主なものは解毒や栄養素の分解と貯蔵です。アレルギー反応との関係はちょっと想像がつかないのですが、関わりがあるとすれば、何らかの物質の解毒でしょうか。
肝臓の働きを活性化してあげて、解毒作用を促進すると、アレルギー反応が軽くなるのかもしれません。
またいつも肝臓を元気にしてあげると、アレルギー自体が起こりにくくなるようです。
肝臓を元気にしてアレルギーを抑える、このような切り口から、鍼灸でもアレルギーの治療はできるように感じています。
実際にアトピー性皮膚炎の患者さんで肝臓中心の処置をしています。今のところ経過はいいようです。
アレルギーに注意
大気汚染や食品添加物や化学物質など、私たちを取り巻く環境はますます汚染されていくのかもしれません。
そうなるとやはり、アレルギーの症状で悩む方は増えていくと思います。
アレルギーをどのように治療するか、肝臓以外にもポイントとなるところはありそうなので、これからも少しづつ探っていこうと思っています。