症例

後頭部の痛み(70代女性)


症状

二日前から左の後頭部にピリピリとした痛みがあるとのことです。痛みは表面に近いところで、断続的に続いているそうです。とくに朝起きた時に強く痛むとのことでした。

かかりつけ医では血圧や頸動脈の聴診などで異常が見られなかったそうですが、気になって来院されたとのことでした。

 

診察と処置

来院時にも痛みは続いていました。痛みの部位にふれるとピリピリした感覚があり、気や血液の巡りの悪さを感じました。

左右の内頚動脈(首から脳に向かう動脈です)に触れると、左側に同じようなピリピリ感がありました。ただ程度は軽く、それほど重篤な状態ではなさそうでした。

全身を確認すると、左の肺に冷えた部分があり、また左の腎臓の動きが悪くなっていました。腎臓は多くの血液が流れ込みますので、動きが悪くなると全身の血流に影響が出るのかもしれません。このためとは言えないのですが、今回は左の内頚動脈の通りが悪くなり、脳の血流に影響して痛みが出ているようです。

治療としては腎臓と肺の動きをよくすることと、内頚動脈の通りをよくすることを中心に考えました。推拿で全身の流れをよくして、刺さない鍼で腎臓と肺を調整して、これらの働きを高めていきました。

 

経過

治療後には少し楽になったとのことでした。患部に触れるとまだ少しピリピリした感じが残っていましたが、一度様子を見てもらうことにしました。翌日お話をお聞きしたところ、かなり楽になったとのことでした。

軽い血流障害だったのだと思いますが、軽いうちに処置できてよかったと感じました。この程度の異常は病院の検査ではなかなか見つからないでしょうし、定期的に見させていただいていたので早めの処置ができたのだと思います。やはり日々の調整は大切だと感じました。

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